ヘルパーがやってはいけない仕事というものが、幾つかあります。
庭掃除、花の水遣り、部屋の大掃除、犬の散歩、などなど。

介護保険はみんなのお金だからです。
本当に必要不可欠なことだけ、ということで。

でももちろん、事情によってはＯＫとなるものもあります。

腰が悪いＮさんのお宅、庭の木がだんだん伸びてきて、
地面にも木の芽が出てきたりして、とても歩きにくくなってきていました。

庭の奥の水道を使って掃除するので、庭が歩きにくいのが気にかかっていました。

前に勤めた会計事務所は、マンションの１室でしたが、壁の両側に本棚があり、
机とパソコン（当時はまだ大きかった）、コピー機などでいっぱいいっぱい。

いつも身を屈めて移動していて、立派な腰痛になりました。

そんなこともあったので、しばらく前から、木を切ったほうが良いですよ、と
言っていたのですが…。

先日はホントに通りにくくなってしまったので、奥さんに、足元に張り出している木を
「切ってもいいですか？」と聞いたところ、
「切らないで、縛って。」とのこと。

仕方ないか…と、持ってこられた紐で縛ろうとしたら、庭の奥から足音が。

ご主人がハサミを持って現れたのでした。

「わしもこの前ここ歩いたら、歩けんで困ったんだわ。
腰悪くなるで、切らないかん。」

おお～！そうなんですよ。良くわかってくださいました～。

ご主人が枝を切ってくれている間に、私は木の芽を抜きました。
奥さんが持ってきてくれたゴミ袋に一気に詰めて終了！

この前、女性の愛は…などと照れくさいことを書きましたが、
今回は、男性の素早い判断と行動力に感謝です。

ホントに良かった。助かりました。

夜３０分の入浴介助に伺っているお宅、
利用者は奥さん（Ｓさん）で、右半身マヒがあります。

ご主人は８５歳くらい？
先日、めまいと吐き気がひどく、救急で受診されました。

ご主人はこだわりが多い方で、Ｓさんに向かって酷い言葉を投げつけることもしばしば。
「役に立たん」とか何とか。

ご主人の介護負担を減らすために、またＳさんの逃げ場所を確保するために、
月１回、ショートステイを利用されています。

それが先日、Ｓさん自ら　今月のショートステイは止めると言い出しました。

「この人が倒れとったら困るでね。
　私は何も出来んけど、見ていてあげることはできるでね。」

「Ｓさん、優しいねー！」とタメ口で、つい言ってしまいました。

いつも不自由で制約の多い生活をしているのに。
酷い言葉はいつものこと、時には叩かれたりもしてるのに。

思うに、女性の愛は大きくて深いものですよね。
それにしっかり応えてくれる男性は…、どれくらいいるのかな？

歯茎の出血が気になっていたＷさん、先日歯科を受診されました。
「歯周病というより老化」、と言われたらしいです。

う～ん、老化か…。

二十歳過ぎればみんな老化の一途だし、先生が言われるのも分かるけど。

思えば最初は、認知症だって「老化」で済まされていましたよね。

年を取れば、どうしても直りが悪くなるし、
悪くなる前と同じ状態に戻るのは、難しくなってくるけど、

でも、「老化」と諦めてしまうのは勿体なさ過ぎます。

９０歳過ぎていたって、骨折も直るのだ。うんうん。
「老化」に負けずに頑張りましょう～！

じゃなくて、無理せずに明るくいきましょう～の方が良いかもですね。

ところで、このところ体調を崩される方がちらほら…。
皆様もお気をつけください。

今日のケアで、利用者のＫさんが突然、「５０音書いて」と…。

「？？？」でした。

実は、運転免許証の更新で、認知症の検査があり、
その中で、「５０音などを、後ろから言う検査」があるらしいのです。

５０音の後ろの方といえば、や行・ら行・わ行？

や行やわ行って、新しい仮名か古い仮名か、ちょっと迷いますよね。
インターネットで調べて、言われるまま書いてみました。

書きながらやっと気付いたというか、認知症の検査だったら、

「あ行を後ろから言ってください」とか、そういう出題がされそうです。

「あいうえお」を頭に置いておきながら、
「お、え、う、い、あ」と答える。

Ｋさんと一緒に　た行でやってみましたが、これがなかなか難しいです！
脳トレになりそう。

毎日一行ずつでもやってみたら、良いかもしれませんね。

介護予防の考え方は、２００６年の改正から　盛んに言われるようになりましたが、

もちろん、概略だけは知ってますが、
でもホントのこというと、あまり分かってない…。

コンセプトは、要介護にならないように　一緒に頑張りましょう～！ですよね？

細かいことでいえば、利用時間数・利用料は　１ヶ月単位で決まっていて、
仕事内容は、「代行」と「共同」に分かれていて…。

私が担当しているケアで、介護予防は　１件だけ。
８５歳くらいの男性、Ａさんです。

先日、急な発熱で入院、１０日ほどで退院され、今日は退院後初めてのケアでした。

話しているうちに、だんだん笑顔が戻ってきたけれど、
声にも力がないし、足元はまだ危なかしい。

この機会に、介護予防のことも知らなくちゃね。

私、２００１年にヘルパーの資格取りまして、
今度の秋には、今の仕事もう８年です。

ヘルパーのＯさん、「mizumoさんは（事務所の）四天王の1人。」と言ったとか。
Ｋさんは、「mizumoさんは、雲の上の人だから。」だって！

私からみたら　Ｏさんの方が態度大きいぞ！
Ｋさんなんか、凄くたくさん仕事こなしてるし！

ショックです…。年数ばっかり経っちゃってねぇ。

でもね、なんでも１０年というから。
マイペースで頑張ります。