きのうも書いた道子さん、

失禁あり、徘徊あり、不潔行為あり…、かなり進んだ認知症という診断で、
朝、昼、夜の３回ヘルパーが入り、週２回はディサービスに行かれていました。

確かに、いつも着のみ着のまま、バナナを食べながら外に出て行って、
皮をお隣のプランターの中に捨ててきちゃったり、玄関開けっ放しにして
どこかに行ってしまったり、いろいろ大変だったけど

もともとこだわらない、おおらかな性格。

どこに行くか、いつ帰るかは未定でも、帰ってこれなかったことはない。

「不潔行為」っていうと、凄いことだと思うけど、
なんかお尻が気持ち悪いな…と思って触ったら、指にうんちがついてきちゃって、
そこらへんのタオルで拭いてみた、という感じ。

実は、認知症ももちろんあったけど、それよりも道子さんのもともとの生活習慣が、
今の私たちの(ある意味異常に清潔な）生活習慣と合っていなかったということかもしれません。

ここのお宅では、忘れられない出来事が…。

道子さん（８０歳くらいの女性）は、かなり進んだ認知症でした。

朝起きてから、夕方暗くなるまで、毎日家の前の細い道を渡った向こう側の
角に立って、辺りを眺めているのが日課でした。

ある日、着替えを手伝っていると、右わき腹に酷いあざが。
どうも帰ってくるときに転んだらしいのです。

道子さんは　「なんともない。」　というけれど、事務所に連絡。

その後、なんだか肩で息をするし、しんどそうだったので、
近くに住む娘さんに、病院に連れて行ってもらいました。

なんと、肺に水が４００ccもたまっていたのでした。
肺に水がたまるって、比喩じゃなくて、ホントなんですねー。

だからうちの主人の母が「肺に水がたまっている」と言われたときも、
じゃあ抜けばいいんだ、と思ったんですが、

しかし、専門の先生に改めて言われたのは、
「水ではなくて、組織が硬くなって、肺の働きをしていないということです」。

レントゲンで、真っ白に写ると、一般的には水がたまっているというけど、
かならずしも、そうばかりではないんですね。

他の利用者さんで、「心臓に水がたまっている」と言われた方がありました。

心臓の中には血液が入っているのに、水がたまるなんてあるの？？

（この方は、３ヵ月後の検査では、水はひいていたとのこと。よかった）

素人の私にはよくわからないことです。
あまり利用者さんや、ご家族に、しつこく聞くわけにもいかないし。

また機会があったら聞いてみたいと思います。

まだ介護の仕事を始めて、まもなくの頃の話しです。

橋さん（９０歳近い女性）の娘さん（鈴子さん）が、実家からお母さんを
引き取ったということで、橋さんのケアに入ることになりました。

この方、耳がほとんど聞こえないのと、若い頃から人と話すのが苦手なこともあり、
なかなかコミュニケーションが取れないので、

「本人さんが話さなくても、まわりでみんなが楽しくお喋りするだけでもいいのよ」
ということで、橋さんと鈴子さんと私で、お喋りする時間があったのでした。

（今の介護保険では、もちろん認められていません。）

それで、鈴子さん、その時ある宗教団体の勧誘を受けていたんですね。

最初は、「断っているのに、しつこく来られて困る」と言っていました。

それが、すこしずつ、私に教義を説明するようになっていって、
いつの間にかその宗教に入ってしまっていました。

どうも私に話をするうちに、感化されてしまい、
勧誘に来ていた人と、「そのヘルパーさん（私）も、勧誘しましょう」と
盛り上がってしまったようなのです。

もちろん丁重にお断りしましたが、なんとも後味が悪かった。

今の私なら、最初からもっと違った対応をするでしょう。

ある宗教を信じることの、メリットとデメリット。
鈴子さんのおかげで、宗教について考える良い機会になりました。

ある時は本当に、心の支えになり得ると、認めないわけにはいかない…。

その後、鈴子さんは、
「私には、やりたいことがあるから。」といって、橋さんを実家に帰されたのでした。

やっと来ました。就業証明書。
先程願書と合わせて簡易書留で送り、とりあえずホッとしました。

この試験を受けるということで、所長から一言、お叱りを受けてしまいました。

最近のmizumoさんのケアは、利用者さんと仲良くなりすぎてる。
ちゃんと、一つ一つ、事務所を通すように。
じゃないと、ケアの内容が私から見えなくなってしまうからね。

具体的に言えば、

今度の日曜の橘さんのケア、私は事務所にいちいち確認取りながら
進めていたのに、事務の子から所長に話がいっていなかったこと。

先月、うちのおばあちゃんが危なかったとき、２～３人の利用者さんに、
急に私が来れなくなった時はケアは休みと、了解をとってしまったこと。

（確かにこれはまずかったな。
でも、おばあちゃん、急に逝ってしまうかも…と、すごく焦ってしまったのです。）

私の担当しているケアは、普段から、「mizumoさんがこれない時は他の
ヘルパーさんじゃなくて、休みにしてね」と言われる方が多いです。

これは、別に私が特に優れているわけではなくて。

ケアが始まった初めの頃は、何人かのヘルパーで入るけど、一回トラブルが
あると、そのヘルパーはお出入り禁止になってしまう。

そうすると、そのお宅に入れるヘルパーが限られてきて、同じ人ばかり入る
ことになる。ヘルパーの数も少ないしね。そうそう次から次へと違う人が入るわけには
いかないのです。

結果、所長が　「ケアが見えない」 と嘆くことになる…。

一回二回のトラブルで、そのヘルパーがケアに入れなくなるのは本当に
もったいないことです。結局皆が困ることになります。

トラブルがあったらすぐ対応して、もっともっとオープンにして、
みんなでそのヘルパーさんを援護していくようにしないと。

トラブルは隠したい。
私だって経験あるから分かるけど。

誠意を持って謝れば、それまで以上に上手くいくことだってあるのに。
みんな、頑張って、辞めないでほしいです。

秋に資格試験がありまして、そのために会社の証明がいります。

願書配布早々に取りに行き、事務の女性に頼んだのが６月２４日。

それがまだ出来てこない。

今週いっぱいで願書締め切りなのに。
先週そう言っておいたのに。

再度確認したところ、今日問い合わせますとのこと。
遅いよ…。

介護のことでは、すぐに結論を出してはいけないこともたくさんあるけど
単なる書類のことは別だよね。

そういえば、「すぐやる。すぐ済む。快速家事」という本があったっけ。
（人に言うのは簡単だけど、自分のこととなるとねー。）

でも、試験の書類は別だよね！！
早く出来てきてくれないと。まだ振り込みもしなくちゃいけないんだから。